HIV部会

HIV部会の紹介

2014年より愛知県病院薬剤師会では、がん部会、感染制御部会、精神科部会、妊婦・授乳婦部会、HIV 部会の 5 領域における専門薬剤師教育委員会を設立しました。HIV 領域では専門薬剤師教育委員会の下部組織として「愛知県病院薬剤師会 HIV 部会」が発足しました。HIV 患者に対する抗 HIV 療法や合併する日和見感染症に関する講演だけでなく、医療制度やチーム医療など HIV 診療を通じて学ぶことができる領域に関する講演会を定期的に開催しています。

目的・長期・短期目標

目的

HIV 感染症に”興味”をもってもらおう

HIV 感染症の“やりがい”を知ってもらおう

HIV 感染症診療から学べる点を吸収して、日常業務に生かしてもらおう

  • さらに詳しく

    HIV 感染症は今やすべての医療機関が日常診療において遭遇する可能性のある疾患であり、薬剤師は治療等についての基本的な知識を身につけて適切な診療を支援できるよう備えておく必要があります。なぜなら、現在ほとんどの HIV 感染症患者は適切な抗 HIV 薬を適切な指導のもとで継続することで疾患のコントロールを生涯に渡って良好に保つことが可能であり、薬剤師はその一端を担う重要な職種であると考えるからです。疾患の特殊性や頻繁なガイドラインの変更、新薬や合剤の相次ぐ発売など薬剤師にとっては手が出しにくい領域かもしれませんが、薬剤師が HIV 感染症診療を学ぶことは非常に有意義な点が多くあると考えています。日本病院薬剤師会が認定する HIV 感染症専門薬剤師の理念は、「HIV感染症治療における薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観を備え、患者の意思を尊重し、最適な治療に貢献することを理念とし、HIV 感染症に対する薬物療法を有効かつ安全に行うことを目的とする。」とされており、HIV 感染症に対する個々の薬剤の理解のみではなく、
     ①個々の患者の状況にあった薬物療法を医療従事者及び患者に提案できること
     ②薬物相互作用や副作用を理解し、その解決方法を医療従事者及び患者に提案できること
     ③臨床試験を含めた最新の HIV 感染症治療等に関して国内外を問わず絶えず情報収集を行い医療従事者及び
      患者への情報提供ができること
     ④患者との良好なコミュニケーションの構築
     ⑤研究活動など、幅広い領域での活動が求められています。
    このように、薬剤師は HIV 感染症の診療ならびに関連する合併症の管理において重要な役割を担うことができる職種だと考えています。HIV 診療に関わっている会員の皆様もそうでない方も、本部会の開催する講演会を通してその一端を学び、日常業務に役立つような情報提供ができれば幸いです。

長期目標

HIV 感染症患者に対して適切な薬物療法の提案ができる薬剤師の育成

HIV 部会として学会、論文投稿などを行い、HIV 診療全体の発展に寄与する

全国の各ブロックと同程度の専門・認定薬剤師数を目指す

短期目標

HIV 部会主催講演会への参加者数の増加

講演会の開催数の増加

専門・認定薬剤師を目指す薬剤師の育成

事業計画

PDFダウンロードで事業計画をご覧いただけます。

2025年度事業予定案

事業報告

PDFダウンロードで事業報告をご覧いただけます。

2024年度事業報告書

日病薬専門・認定資格取得者

HIV感染症薬物療法専門薬剤師及び認定薬剤師は全国的に見てもまだまだ多くはありませんが、東海地区のHIV感染症薬物療法認定薬剤師数は、2014年度の愛知県病院薬剤師会専門薬剤師教育委員会の設立以降、少しずつ増加傾向にあります。引き続き、会員の先生方がHIV感染症の専門・認定薬剤師の取得を目指していけるよう、また自身のスキルアップにつなげていただけるよう、講演会の企画等を継続して参ります。
またHIV部会では、専門・認定薬剤師の取得に向けたサポートも積極的に実施していますので、資格取得に向けて不明な点などがありましたら、遠慮なく部会員までご連絡いただければと思います。

日本病院薬剤師会 専門薬剤師・認定薬剤師制度ページ 参照

https://www.jshp.or.jp/certified/hiv.html
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その他

  • さらに詳しく

    愛病薬雑誌(寄稿・連載)

    ①平野淳(2021):「ココロの片隅にHIV感染症 〜あなただけにそっと教えるHIV陽性者の現状〜」
    愛病薬雑誌、48巻、2-4

    ②加藤善章(2021):「2剤で十分?抗レトロウイルス療法の新たな展開」
    愛病薬雑誌、48巻、21

    学会発表

    平成 30年度
    (一社)愛知県病院薬剤師会における専門薬剤師教育委員会 HIV感染症部会の活動報告
    ―HIV感染症薬物療法認定・専門薬剤師育成に向けた取り組み―
    平野淳、奥平正美、塩田有史、加藤善章、戸上博昭、板倉由縁、山田清文、木村和哲
    第 28 回日本医療薬学会年会、神戸、2018年11月23日~25日(ポスター発表)

    第28回日本医療薬学会年会
    場所:神戸 2018年11月23日~25日

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