医療安全対策委員会
今年度のテーマ
今年度は、
「アレルギー歴のある
薬剤の誤投与防止」
に取り組みます。
医療安全対策委員会発足の目的
薬物療法の多様化・複雑化に伴い、 薬物治療は複数の工程を多職種が担っています。 そこで、情報の伝達エラーを含めた様々なミスが発生しやすい状況にあります。 実際のインシデント・アクシデント報告のうち、薬剤関連事象が占める割合が最も多く(全体の約3割)、各医療機関における安全な薬物療法を提供するための仕組み作りにおいて、 薬剤師の積極的な関与が求められています。
すでに、各医療機関では、患者の安全を最優先に考えた医療安全対策に取り組んでいます。 そこで、愛知県病院薬剤師会では、それらの効果的な取り組みや、 自施設で活用できる取り組みを発信したり、医療安全上の問題点を共有し、ときに、 愛知県病院薬剤師会で解決策を模索するなど、 薬剤師が医療安全対策に取り組む際のハブ組織となることを目的として、2021年9月、 医療安全対策委員会を設置することにしました。
医療安全対策委員会の活動
当委員会は、各医療機関が抱えている問題点を収集し、その対策や取り組みを共有する活動を行っています。
前回は「術前中止薬に関する安全な取り扱い」をテーマに取り組んできました。
今年度のテーマは「アレルギー歴のある薬剤の誤投与防止」です。
患者個別の薬剤アレルギー情報は多職種または複数の医療機関において正しく共有される必要があります。
また、テーマ以外にも、ピッキングミス(調剤過誤)防止、ハイリスク薬であるインスリンや補正用カリウム製剤の安全な取り扱いなどのトピックスや、最新の薬剤安全情報を定期的に発信していく予定です。
これらの情報が愛知県病院薬剤師会会員の皆様のお役にたてれば幸いです。
医療安全対策委員会からのお知らせ
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医療安全対策委員会からのお知らせ
毎年9月17日は世界患者安全の日(WPSD:World Patient Safety Day)です。
2024年9月17日から1年間のテーマは「Improving diagnosis for patient safety」、スローガンは 「Get it right, make it safe!」です。
日本病院薬剤師会 医療安全対策委員会では、2022年から毎年、啓発ポスターを作成し、2024年WPSDポスターは、日本病院薬剤師会雑誌11月号にA3サイズが同封されました。
2024年分のポスターFile(PDF)へのリンクをお知らせしますとともに、施設内や患者待合室等に掲示し、周知にご活用ください。 -
2024年3月6日開催講演会
「薬剤アレルギー関連インシデントの対策・対応を考える
~インシデント報告の活用と多職種連携について~」
北里大学病院 医療安全推進室 副室長・医療安全管理者
荒井有美 先生 講演要旨 -
昨年度のテーマ「術前中止薬の中止および再開忘れ防止に向けた現状調査」のまとめ
1.「術前中止薬の中止および再開忘れ防止に向けた現状調査」 詳細はこちら
2. 2022年8月29日開催講演会
「患者安全の全体像 (前半)〜有事の対応〜」
名古屋大学医学部附属病院 副病院長 患者安全推進部
教授 長尾 能雅 先生からのメッセージ 詳細はこちら3.2022年8月29日開催講演会
「有事における薬剤師の役割」
名古屋大学医学部附属病院 患者安全推進部 薬剤師専従医療安全管理者
病院講師 梅村朋 先生からのメッセージ 詳細はこちら4.2023年1月25日開催講演会
「患者安全の全体像(後半)〜平時の対応〜」
名古屋大学医学部附属病院 副病院長 患者安全推進部
教授 長尾 能雅 先生からのメッセージ 詳細はこちら5.2023年1月25日開催講演会
「平時における薬剤師の役割」
名古屋大学医学部附属病院 患者安全推進部 薬剤師専従医療安全管理者
病院講師 梅村朋 先生からのメッセージ 詳細はこちら